「お疲れ様」は英語で何と言う?ビジネスのシーンでのフレーズを紹介


「お疲れ様」は職場で挨拶の言葉として使われたり、労をねぎらったりするなど様々なシーンで使われている言葉。

しかし、実は「お疲れ様」というのは日本独特の表現で、英語で「お疲れ様」を直訳できる言葉はないんです**。**

日本語の「お疲れ様」には多くの意味があるため、英語で「お疲れ様」と伝えたいときは、シチュエーションに応じたフレーズを使う必要があります。オンライン英会話なら、シーンに合わせた「お疲れ様」の言い方を学ぶことができます。

今回は、シーン別に英語で「お疲れ様」の代わりとなるフレーズを紹介していきます。

■職場で顔を合わせたときに使う英語の「お疲れ様」のフレーズ

オフィスの廊下などで上司や同僚と顔を合わせたときなどに、日本語では気軽な挨拶の言葉として「お疲れ様」が使われています。英語では普通の挨拶の言葉を使いましょう。

・Hello.(こんにちは。)

・Good morning.(おはようございます。)

・Good afternoon.(こんにちは。)

・Good evening.(こんばんは。)

・Good morning to you, Mr.Tanaka.(田中さん、おはようございます。)

「Hello」は日本語では「こんにちは」と訳されることが多いですが、「やあ」という意味もあり、一日中使うことができる言葉。あるいは時間帯によって、「Good morning.」や「Good afternoon.」、「Good evening.」を使い分けましょう。

また、「Good morning」などは「Good morning to you」を略しているため、「to you」をつけた方が丁寧なフレーズになります。

・How are you?(体調などはどうですか。)

・What’s up?(最近どう?)

また、職場でも、「How are you?」と体調などを尋ねたり、親しい同僚であれば「What’s up?」と聞いたりします。

■退社時の英語の「お先に失礼します」や「お疲れ様」のフレーズ

日本の退社時の光景といえば、「お先に失礼します」と言って帰る人に対して、「お疲れ様でした」と声を掛けることが一般的です。

でも、これは、上司や同僚よりも先に帰るのが申し訳ないと考える日本独特の言い回しなんです。英語では、「お先に失礼します」といった概念はなく、ネイティブは退社時にはお互いに普通の別れの挨拶をします。

・Bye.(さようなら。)

・Good bye.(さようなら。)

・Take care!(気をつけて。)

・See you tomorrow!(また明日ね。)

・Have a good night!(よい夜を!)

・Have a good one!(よい夜を!/よい一日を! など)

「Bye.」はカジュアルなので、親しい同僚への挨拶に使う表現です。

「Have a good one.」の「one」は、「Have a good +○○」の「○○」の部分は時間によって、「day」や「afternoon」、「evening」などを使い分けるのに対して、どの時間帯でも使えるフレーズです。

「See you tomorrow, Ms.Yamada.」(また明日、山田さん。)といったように、「Mr./Ms+ラストネーム(名字)」をつけると、丁寧な言い回しになります。

・Have a nice weekend! (よい週末をお過ごしください!)

・See you next week!(また来週!)

週末になると表現が変わり、金曜日には、「Have a nice weekend!」などとお互いに言います。

それから、別れの挨拶の以外で退社時に使われるフレーズを一つ。

・Don’t work too hard!(働き過ぎないでね。)

「お先に失礼します」ではなく、むしろ先に帰る人はまだ残っている人に対して、こんな言葉を掛けることもあります。

■ねぎらいの意味の「お疲れ様」の英語のフレーズ

大きな仕事が終わったときや困難な仕事を成し遂げたときに、上司や同僚が「お疲れ様」と声を掛けるときの英語での表現を紹介します。

・Good job!(よい仕事をした!)

・Great job!(素晴らしい仕事をした!)

・Excellent job!(優秀な仕事をした!)

・Good work!(よい仕事をした!)

・Great work!(素晴らしい仕事をした!)

・Excellent work!(優秀な仕事をした!)

・Well done!(よくやった!)

・It was great.(素晴らしい!)

いずれも、「よくやった!」「素晴らしい仕事をした!」といった意味になります。

「great」よりも「good」の方が少し軽い言い方です。また、「excellent」は「great」よりもさらに素晴らしいときに使いますが、「優秀」という意味合いがあります。

・Good job on your presentation!(プレゼン、よかったよ。)

・Great work on your exam!(テスト、素晴らしいよ。)

前置詞の「on+名詞」で何に対してお疲れ様と言いたいのか表せます。

・Good job today.(今日はお疲れ様でした。)

「today」を加えると、日本語の「お疲れ様」の意味に近づいた表現になります。

ただし、「Good job.」や「Well done.」は軽い言い回しのため、上司など目上の人に対して使うのは、敬遠する向きもあります。

・Thank you for your hard work.(一生懸命やってくれてありがとうございます。)

「Thank you for your hard work.」は「Good job」よりも丁寧な言い回しのフレーズです。

■メールで「お疲れ様」という英語のフレーズ

メールの冒頭は、日本語では「お疲れ様です」といった言葉から書き出しますが、英語ではどのようなフレーズを使うのでしょうか。

・Hi,Yoshiko,(やあ、よしこ)

・Hello,Taro,(こんにちは、たろう)

・Dear Jiro,(親愛なるじろう)

・Dear Mr.Tanaka,(親愛なる田中さん)

友達や同僚の中でも親しい間柄の人の場合、「Hi+ファーストネーム,」や「Hello+ファーストネーム,」で書き始めます。

面識のない人や通常のビジネスのメールでは、「Dear+Mr./Ms.+ラストネーム」が一般的です。ただし、親しくなると「Dear+ファーストネーム,」という書き方もします。

・I hope you are doing well.(お元気でいらっしゃることと思います。)

・Thank you for your inquiry.(ご連絡いただきありがとうございます。)

英語のメールでは通常、すぐに本題に入るため、日本語の「お疲れ様です」や「お世話になっております」に該当するフレーズはありません。

ただし、「How are you?」と聞くのではなく、相手が元気であることを願う「I hope you are doing well.」などを入れることもあります。また、メールの返信の場合は、「Thank you for your inquiry.」といったように、感謝の気持ちを伝えることが多いです。