今回の【映画で英語】は『ゼロ・グラビティ』と並び今年度のアカデミー賞最多である10部門へノミネートされている『アメリカン・ハッスル』!使える英語を見てみましょう。
映画の冒頭で、SOME OF THIS ACTUALLY HAPPENEDと出ているように、今作品一部は1970年代後半から80年代前半にかけて実際にFBIで行なわれていたおとり捜査The ABSCAM operationを基にした作品でもあります。題名にもなっている”hustle”ですが、詐欺という意味になります。
騙せるの?この捜査成功するの?どっち?!と常にドキドキ。そんなストーリー展開自体も、もちろん楽しめますが、なんといってもどろどろの人間関係がすごいんです。主演男優、助演男優、主演女優、助演女優のメインのキャラクター4人ともそろってオスカーにノミネートをされていることから、どれほど濃いキャラクターなのかは想像できるかと思います。
「ストーリー」
詐欺師アーヴィンとビジネスパートナーで愛人のシドニーは、架空の人物を装いお金を貸す詐欺でうまく仕事をしていましたがFBIのリッチーに逮捕されてしまいます。しかし、おとり捜査へ協力をすれば無罪にしてやる、と話を持ちかけられた2人は協力をすることに。はじめは同業者を捕まえるだけの計画でしたが、カジノ利権に群がる政治家や大物マフィアも巻き込む大事になってしまいます。アーヴィンはマフィアをも巻き込む危険な計画に戸惑いながらも、標的の市長をうまく使い、捜査は成功するかに思われました。しかし、シドニーへ嫉妬するようになったアーヴィンの本妻であるロザリンが捜査を邪魔するようになり、うまくいっていた計画は予期せぬ方向へと進み始めてしまいます。
「映画の中の使える英語を見てみよう」
映画の冒頭、ターゲットの市長を罠にはめるミーティング中、小さなミスにより計画が狂ってしまいます。そのシーンから日常でもよく聞く、使える英語をピックアップしてみました。
“もともと”や”第一に”といった意味のin the first placeは日常でたくさん使う表現です。たとえば、日本にいる外国人の友人に
と会話を始めるきっかけに使うこともできますね!In the 2nd placeと続ける場合は順序の説明をする際にも使用できます。
“道がない”,”そうざるを得ない”と選択肢がないような状況で使われるhave no choice。もし、一つだけ方法がある場合はbutを続けて、このようにも使えます
“バラバラになる”、”壊れる”といった意味のfall apartは物理的なものが壊れる様子にも使いますが、今回のように形のないもの(状態、精神)にも使うことができます。
(have) got to go とは”~しなくてはならない”というくだけた表現です。最初を省き、got to を縮め【Gotta go!行かなきゃ】というのは日常でよく使います。掃除で使う”モップで拭く”という意味になるmop upですが、 この会話のように、”仕事などを片付ける”、”終える”という使い方もされています。
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「2014年アカデミー賞授賞式に備え・・・」
いよいよ、来週へと迫ってた2014年アカデミー賞授賞式!私の個人的な意見になりますが、今年の授賞式でぜひ注目していただきたい点をご紹介します。
ノミネート数が同じの『ゼロ・グラビティ』と『アメリカン・ハッスル』の最終的な受賞数は?
9部門ノミネートであと追う『それでも夜は明ける』を含む最優秀作品賞の行方は?
『ギルバート・グレイプ』『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』の3作でノミネートされながら、未だに受賞はしたことのない『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でのレオナルド・ディカプリオ、受賞はあるか?
史上最多18回目のノミネートとなったメリル・ストリープ。4回目の受賞になるか?
宮崎駿監督『風立ちぬ』の長編アニメーション賞受賞なるか?
予想が難しいと言われている今年のアカデミー賞。日本では月曜日になってしまいますが、予想があたるか友人と話しながら見るのが楽しいですよね!授賞式まで待ちきれません!